2016年02月25日
不妊症における漢方薬服用の目的③
不妊症の治療を受けるために、不妊検査を受ける場合があります。
一般的に以下のような基本検査を受けられる方を多くお見受けします。
①基礎体温の測定
②精液検査
③頸管粘液検査
④ヒューナーテスト
⑤子宮卵管造影
⑥卵胞発育や子宮状態の観察(経腟超音波診断)
⑦各種ホルモン検査

検査結果は、治療の方向性を決めてくれるものですが、そこにはジレンマも存在します。
「検査異常を改善したのに妊娠しないのはなぜだろう」
「検査をして全て正常なのに妊娠しないのはどうしてだろう」
不妊治療が、いつしか検査値を正す治療になり、数値が改善していく中で結果が伴わない場合は、とても不安になるという声をよく耳にします。
漢方では、より大きな視点で不妊症の原因をとらえていきます。
検査値異常の全くない方でも、漢方の視点からみると大きな体質的偏りが見つかる場合がほとんどです
漢方では、検査数値にとらわれない、体質というより大きな視点から、不妊症の原因にアプローチするという切り口を大切にしています。
一般的に以下のような基本検査を受けられる方を多くお見受けします。
①基礎体温の測定
②精液検査
③頸管粘液検査
④ヒューナーテスト
⑤子宮卵管造影
⑥卵胞発育や子宮状態の観察(経腟超音波診断)
⑦各種ホルモン検査

検査結果は、治療の方向性を決めてくれるものですが、そこにはジレンマも存在します。
「検査異常を改善したのに妊娠しないのはなぜだろう」
「検査をして全て正常なのに妊娠しないのはどうしてだろう」
不妊治療が、いつしか検査値を正す治療になり、数値が改善していく中で結果が伴わない場合は、とても不安になるという声をよく耳にします。
漢方では、より大きな視点で不妊症の原因をとらえていきます。
検査値異常の全くない方でも、漢方の視点からみると大きな体質的偏りが見つかる場合がほとんどです

漢方では、検査数値にとらわれない、体質というより大きな視点から、不妊症の原因にアプローチするという切り口を大切にしています。

2016年02月24日
不妊症における漢方薬服用の目的②-2
実際に貧血が背景にある不妊症のAさんを例にとってお話しします。
Aさん37才女性は、ヘモグロビン値が9.8g/dlと、成人女性の基準値とされる12g/dlを大幅に下回る貧血タイプです。
身体の冷えや、慢性的な疲れを訴えられ、ご相談に来られました。
鉄剤を飲むと便秘が悪化し、胃がムカムカして食欲がなくなってしまうとのことです
そこで、漢方薬で胃腸を丈夫にし、食欲を増やしていくようにしました。同時に、不正出血がありましたので、止血の婦人薬を併用ししばらく継続していただきました。
3か月後には、血色が改善し身体が温かく、疲れも以前ほど気にならなくなってきました

その後、無事に妊娠出産されました。
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
漢方薬を妊活中に服用する目的は、これに尽きますが、妊娠、授乳とお母さんにとって、貧血にリスクは長く伴いますので、妊娠する前から、対策することが重要だと考えられます。
Aさん37才女性は、ヘモグロビン値が9.8g/dlと、成人女性の基準値とされる12g/dlを大幅に下回る貧血タイプです。
身体の冷えや、慢性的な疲れを訴えられ、ご相談に来られました。
鉄剤を飲むと便秘が悪化し、胃がムカムカして食欲がなくなってしまうとのことです

そこで、漢方薬で胃腸を丈夫にし、食欲を増やしていくようにしました。同時に、不正出血がありましたので、止血の婦人薬を併用ししばらく継続していただきました。
3か月後には、血色が改善し身体が温かく、疲れも以前ほど気にならなくなってきました


その後、無事に妊娠出産されました。
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
漢方薬を妊活中に服用する目的は、これに尽きますが、妊娠、授乳とお母さんにとって、貧血にリスクは長く伴いますので、妊娠する前から、対策することが重要だと考えられます。
2016年02月22日
不妊症における漢方薬服用の目的②‐1
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
不妊症において、漢方薬の服用の第一の目的は、前回申し上げたようにこの一言に尽きます
では、具体的にどのようなケースが考えられるでしょうか?
不妊漢方相談を受けている中で、頻繁にあるケースの一例として、潜在的な貧血があります。

平成25年国民健康・栄養調査(厚生労働省)において、血色素量が12.0g/dlを下回る貧血を疑われる女性の割合は
20代で17.2%
30代で21.3%
40代で30.3%
という結果が出ています。
女性にとって妊娠、出産、授乳、月経の異常など、貧血になりやすい環境にある人を含めた割合なので、一概に不妊症と貧血を結び付ける事はできません。
ですが、実際に不妊症漢方相談においては、一人目、二人目以降の不妊症を問わず、潜在的な貧血の可能性が否定できない方が多いです
当漢方薬局における不妊症相談(初回相談時)の7割が、貧血を疑われるヘモグロビン値の基準値を下回っています。
つづく
不妊症において、漢方薬の服用の第一の目的は、前回申し上げたようにこの一言に尽きます

では、具体的にどのようなケースが考えられるでしょうか?
不妊漢方相談を受けている中で、頻繁にあるケースの一例として、潜在的な貧血があります。

平成25年国民健康・栄養調査(厚生労働省)において、血色素量が12.0g/dlを下回る貧血を疑われる女性の割合は
20代で17.2%
30代で21.3%
40代で30.3%
という結果が出ています。
女性にとって妊娠、出産、授乳、月経の異常など、貧血になりやすい環境にある人を含めた割合なので、一概に不妊症と貧血を結び付ける事はできません。
ですが、実際に不妊症漢方相談においては、一人目、二人目以降の不妊症を問わず、潜在的な貧血の可能性が否定できない方が多いです

当漢方薬局における不妊症相談(初回相談時)の7割が、貧血を疑われるヘモグロビン値の基準値を下回っています。
つづく
2016年02月20日
不妊症における漢方薬服用の目的①
妊活中、あるいは不妊治療中において、漢方薬はどのような目的で服用するのでしょうか?
それはズバリ
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
この一言に尽きます

多くの方の体験談として、身体や精神的な大変さは
妊活中あるいは不妊治療中<妊娠中<育児中
とおっしゃいます。
妊娠や出産の後には、いくつものハードル
が待ち構えています。
赤ちゃんが頼れる唯一の存在はお母さんですから、妊娠する前から、丈夫な赤ちゃんを産む、育てる準備を始めることが、漢方薬を服用する最大の目的になります
それはズバリ
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
この一言に尽きます


多くの方の体験談として、身体や精神的な大変さは
妊活中あるいは不妊治療中<妊娠中<育児中
とおっしゃいます。
妊娠や出産の後には、いくつものハードル


赤ちゃんが頼れる唯一の存在はお母さんですから、妊娠する前から、丈夫な赤ちゃんを産む、育てる準備を始めることが、漢方薬を服用する最大の目的になります
