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影山敏崇
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富士市の不妊症専門の漢方相談薬局です。
妊娠出産に関しては、東洋医学ではどのようにとらえて治療しているのでしょうか?
日々の相談からの気づきや、漢方の事を学べるよう、わかりやすくブログにしていきます。
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2016年02月25日

不妊症における漢方薬服用の目的③

不妊症の治療を受けるために、不妊検査を受ける場合があります。


一般的に以下のような基本検査を受けられる方を多くお見受けします。

①基礎体温の測定
②精液検査
③頸管粘液検査
④ヒューナーテスト
⑤子宮卵管造影
⑥卵胞発育や子宮状態の観察(経腟超音波診断)

⑦各種ホルモン検査



不妊検査




検査結果は、治療の方向性を決めてくれるものですが、そこにはジレンマも存在します。

「検査異常を改善したのに妊娠しないのはなぜだろう」

「検査をして全て正常なのに妊娠しないのはどうしてだろう」



不妊治療が、いつしか検査値を正す治療になり、数値が改善していく中で結果が伴わない場合は、とても不安になるという声をよく耳にします。


漢方では、より大きな視点で不妊症の原因をとらえていきます。


検査値異常の全くない方でも、漢方の視点からみると大きな体質的偏りが見つかる場合がほとんどです顔08



漢方では、検査数値にとらわれない、体質というより大きな視点から、不妊症の原因にアプローチするという切り口を大切にしています。メモ





  


Posted by 影山敏崇 at 14:23Comments(0)漢方薬の服用目的

2016年02月24日

働く女性の「4人に1人」が流産を経験 「妊娠経過が順調」は3割にすぎず

2016年2月24日 yahooニュースより引用




働く女性の「4人に1人」が流産を経験 「妊娠経過が順調」は3割にすぎず


全国労働組合総連合(全労連)の女性部2月24日、働く女性の4人に1人が流産を経験しているとの調査結果を発表した。2011年以降に妊娠・出産した女性労働者を対象にアンケートを行い、調査結果をまとめた。

同調査は、全労連が女性労働者の実態を明らかにするために、おおむね5年ごとに実施している。今回の調査は2015年4月から7月にかけて実施。2011年以降に妊娠・出産した全国47都道府県の女性労働者2909人に、全労連の加盟組織から労働組合などを通して調査用紙を配布して行われた。回答者の内訳は、正規労働者が82.9%、非正規労働者が16.0%。

●「なかった子どもだと思えば気も落とさなくてすむ」と言われた

調査結果によると、「過去に流産を経験したことがある」と答えた人の割合は23.2%。約4人に1人が流産を経験していた。前回調査時(2011年)の24.4%よりはやや減少しているが、引き続き高い水準となっている。「切迫流産・早産を経験したことがある」と答えた人は27.5%にのぼった。「切迫流産・早産」を経験したと答えた人について、職種別では「看護師」(37.4%)が最も多かった。妊娠の経過が順調だったと答えた人は、33.9%にすぎなかった。

妊娠中の休憩時間延長・回数の増加措置については、64.5%が「知らなかった」と回答。通勤緩和のための勤務時間短縮措置は、38.2%が「知らなかった」と回答した。両制度の周知度の低さがうかがえる。

また、雇用形態にかかわらず、すべての女性労働者が取得できる産前産後休業(産前6週・産後8週)を、「職場の都合で請求しなかった」と答えた人は13.8%。非正規女性労働者の23.2%が「制度を知らなかった」と回答している。

回答者の自由記述欄には、「妊娠中、夜勤勤務中に出血。(中略)出血が続き、腹痛も強く翌日勤務ができない可能性を伝えたが交代がいないと言われた。流産後には、『なかった子どもだと思えば気も落とさなくてすむ』と言われた」という声があった。

●保育園入所に合わせて「育休を切り上げた」という声も

また、育児休業を取得したのは、正規労働者が83.0%、非正規労働者が47.4%と大きな差があった。「取らなかった」もしくは「希望よりも期間を短縮した」と答えた人の理由として最も多かったのは、正規労働者では「所得保障が少ない」(46.2%)、非正規労働者では「制度がない」(22.4%)がそれぞれ最多だった。

育児休業は本来、「子が1歳に達するまで」取得することができる。しかし、育児休業についての自由記述欄には、待機児童問題がネックとなり、切り上げざるを得ない状況も浮かびあがった。「住んでいる区は待機児童数が非常に多く、(保育園に入りやすくなるよう)年度途中で復帰し、4月に入所できるように体制を整えました」というコメントも寄せられた。

全労連常任幹事の大西玲子さんは調査結果を受けて、「現在、育児介護休業法の改正法案が国会に提出されているが、妊娠・出産・子育てをしながら安心して働き続けるための法改正となってほしい」と述べた。  


2016年02月24日

不妊症における漢方薬服用の目的②-2

実際に貧血が背景にある不妊症のAさんを例にとってお話しします。



Aさん37才女性は、ヘモグロビン値が9.8g/dlと、成人女性の基準値とされる12g/dlを大幅に下回る貧血タイプです。



身体の冷えや、慢性的な疲れを訴えられ、ご相談に来られました。



鉄剤を飲むと便秘が悪化し、胃がムカムカして食欲がなくなってしまうとのことです顔03



そこで、漢方薬で胃腸を丈夫にし、食欲を増やしていくようにしました。同時に、不正出血がありましたので、止血の婦人薬を併用ししばらく継続していただきました。



3か月後には、血色が改善し身体が温かく、疲れも以前ほど気にならなくなってきました顔02

貧血改善 不妊症



その後、無事に妊娠出産されました。



「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
漢方薬を妊活中に服用する目的は、これに尽きますが、妊娠、授乳とお母さんにとって、貧血にリスクは長く伴いますので、妊娠する前から、対策することが重要だと考えられます。  


Posted by 影山敏崇 at 14:56Comments(0)漢方薬の服用目的

2016年02月22日

不妊症における漢方薬服用の目的②‐1

「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」



不妊症において、漢方薬の服用の第一の目的は、前回申し上げたようにこの一言に尽きますメモ



では、具体的にどのようなケースが考えられるでしょうか?




不妊漢方相談を受けている中で、頻繁にあるケースの一例として、潜在的な貧血があります。



不妊症と貧血




平成25年国民健康・栄養調査(厚生労働省)において、血色素量が12.0g/dlを下回る貧血を疑われる女性の割合は




20代で17.2%
30代で21.3%
40代で30.3%




という結果が出ています。



女性にとって妊娠、出産、授乳、月経の異常など、貧血になりやすい環境にある人を含めた割合なので、一概に不妊症と貧血を結び付ける事はできません。



ですが、実際に不妊症漢方相談においては、一人目、二人目以降の不妊症を問わず、潜在的な貧血の可能性が否定できない方が多いです顔03



当漢方薬局における不妊症相談(初回相談時)の7割が、貧血を疑われるヘモグロビン値の基準値を下回っています。



つづく











  


Posted by 影山敏崇 at 12:03Comments(0)漢方薬の服用目的

2016年02月20日

不妊症における漢方薬服用の目的①

妊活中、あるいは不妊治療中において、漢方薬はどのような目的で服用するのでしょうか?


それはズバリ
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」


この一言に尽きます顔08


漢方薬で妊活



多くの方の体験談として、身体や精神的な大変さは



妊活中あるいは不妊治療中<妊娠中<育児中



とおっしゃいます。



妊娠や出産の後には、いくつものハードル汗汗が待ち構えています。



赤ちゃんが頼れる唯一の存在はお母さんですから、妊娠する前から、丈夫な赤ちゃんを産む、育てる準備を始めることが、漢方薬を服用する最大の目的になります顔02





  


Posted by 影山敏崇 at 15:33Comments(0)漢方薬の服用目的

2016年02月19日

はじめに

こちらのブログにお見えになった方のほとんどは、現在、妊活中であったり、不妊治療をしている方だと思います。


時間の経過とともに、これまで様々な情報に触れられてきたことと思います。


「知り合いで漢方で妊娠した人がいた。。」

 「不妊治療と漢方薬を併用している人がいる」

  「漢方が良いと聞いたんだけど。。」


初めて漢方について興味を持たれた方の多くは、このようにおっしゃいます。


ところが、実際にお話を伺っていると、漢方について「よく解らない顔03汗」というイメージを持たれている方が多いのです。


これは仕方がないことです。医療職にある方でも、漢方はよくわからないという人は多いのですから顔06


このブログでは


不妊に漢方は良さそうだ→→人に聞いたり調べてみたり→→結局、漢方ってよく解らない???



???の部分をスッキリさせるための情報提供です。



筆者は不妊症相談を多く扱う漢方専門の現役薬剤師です。



不妊症相談の合間に更新していきますメモ











  


Posted by 影山敏崇 at 16:41Comments(0)ごあいさつ